EDIの基礎知識

クラウド(SaaS)

EDIシステムを導入する際、「クラウド(SaaS)型」にについて向いている企業、
メリットとデメリットについて記載します。

向いている企業の特徴

  • 初期投資を抑えて迅速にEDIを導入したい中小企業
  • 取引先が多く、頻繁に仕様変更や追加がある企業
  • テレワーク環境やBCP対策を重視している企業
  • IT専門人材の確保が難しい企業

クラウド(SaaS)型
EDIのメリット

① 初期導入コストが低い サーバー購入やソフトウェア構築が不要で、サブスクリプション(月額・年額)で始められる。スモールスタートが可能。
② 導入・運用が容易 自社の業務フローやEDIフォーマットに合わせて、細かな機能追加・変更ができる。独自仕様にも柔軟に対応。
③ スピーディーに導入できる 短期間でサービス利用を開始可能。新しい取引先との接続や仕様変更にも柔軟に対応しやすい。
④ 災害対策・可用性が高い クラウドサービスは冗長化やバックアップ体制が整っており、災害や障害に強い設計がされている。
⑤ テレワーク・リモートアクセスに対応 インターネット環境があれば、社外からでもEDIシステムにアクセス可能。働き方改革にも有効。
⑥ アップデート・法改正対応が自動 政府の制度変更(インボイス制度、電子帳簿保存法など)にも、ベンダー側が対応してくれる。

クラウド(SaaS)型
EDIのデメリット

① カスタマイズの制限 提供される機能やUIに制限があり、自社独自の業務フローへの細かな対応が難しい場合がある。
② 外部依存度が高い サービス提供事業者のシステム障害や仕様変更が、自社業務に直結するリスクがある。
③ セキュリティ・コンプライアンスの懸念 重要な取引データを外部のクラウド環境に預けることへの社内・業界規制による懸念がある。
④ 長期的なコストがかさむ可能性 月額利用料の積み上げで、長期間ではオンプレミスより割高になるケースも。
⑤ 他システムとの連携に制限あり 自社システムとの密な連携(オンプレ基幹システムなど)には工夫や追加開発が必要になることも。

オンプレミス型との比較
(簡易表)

比較項目 オンプレ
ミス型
クラウド
(SaaS)型
初期コスト 高い 低い
カスタマ
イズ性
高い 低い〜中程度
導入期間 長い 短い
運用保守
負担
自社で対応 ベンダーに依存
セキュリ
ティ管理
自社で統制 ベンダーのセキュリティ対策に依存
法改正対応 自社で対応 ベンダーが自動対応

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